カサブランカNO9
CASABLANCA DANDY |
magic→wfaceと、ずっとロカビリーを聞き続けていました。 聞く前はジャズ?って感じでしたが、wfaceの毒気は少しも抜けておらず、むしろより冷静に研ぎ澄まされたって感じです。 |
カサブランカ [DVD] |
言わずと知れた名画なので、「四の五の言わずに観るべし!」で終わりにしたいところですが、若干コメントを。
今は植民地モロッコでクラブのシニカルなオーナーに姿を変えているものの実は胸に熱いものを秘めた主人公、政治・恋愛いずれの状況が急変しようとも決して取り乱すことのないクールな美男子のレジスタンスの闘士、朗らかで愛敬があり機知にも富んだ黒人ピアニスト、清濁併せ呑みながら単純にナチには追従しない警察署長など、とにかく出てくる男達がそれぞれの誇りと信念を胸に毅然として行動するさまは、無条件にカッコいい! 実のところ、ハンフリー・ボガードは胸板も薄いし、しかも妙に面長で目つきも悪く、虚無感を漂わせたクラブのオーナー役のところでは決して男前な感じではないんですが、パリで別れた女(バーグマン)を忘れられずに夜更けにこっそり飲んだくれていたり(彼の虚無感はこの別れのせいだったんだ、意外と純情なんだな…)、モロッコ脱出を図る夫婦を助けたり、エチオピア戦争やスペイン内乱に義勇兵として参戦した過去があるなど、実は一本筋の通った侠気のある男だということがわかってきて、グングン評価が上がってきます。 一方、イングリッド・バーグマン。戦争に翻弄されつつ同時に二人の男を愛してしまうところは、見方を変えれば「ただ単に優柔不断で身勝手な女!」と思われても仕方ないのですが、抑制の効いた色気と気品、強い意志が表情に溢れていて、「君はなんて美しいの?何でも許しちゃう!」って気になってしまいます(笑)。この高貴なたたずまいは、なかなか他ではお目にかかれません。 有名な空港でのラストシーンでは、全員が恋愛の成就者にはなれないのですが、主人公が次なる戦いに身を投じていくことが予感され、前途に希望と新しい始まりを感じさせてすがすがしい気持ちになります。とにかくオトコマエを磨きたい男子諸君はこれを観なきゃ始まりませんよ。 |
カサブランカ 特別版 [DVD] |
バーグマンとボガートの味わい深い演技と小気味よい演出が楽しい不朽の名作。
何度もDVD化されおり、今後も作り続けられる作品だと思うので製品化にあたってはただ廉価版にするだけでなく工夫が欲しい。 賛否両論はあるだろうが、本作にはフルカラーバージョンがある。 過去にメディア化されたことはあるが、最近では入手できない。 豪華版として通常版とフルカラー版をカップリングして発売するとか… 「ローマの休日」のようにデジタルリマスターにするとか(これは販売側では無理ですが…) 色々と工夫を期待します。 |
カサブランカ 特別版 [DVD] |
SFXが来るところまできた現代の映画と比べて ワンシーンごとに味があり、深みがあり。 言うなれば18年もののスコッチウイスキーみたいな。 クラシックであり、第二次大戦時の話ながら 偽パスポートだ出国だという数々の要素は古臭さを感じさせない。 むしろ現代にはない、かの時代特有の雰囲気を醸し出している。 映画というのは総合芸術だというのはわかっていたつもりだが |
名作映画でペラペラ英会話〈1〉カサブランカ (名作映画でペラペラ英会話 (1)) |
とにかく値段がこなれてます。 映画の良さは言わずもがな。 名優たちの古風な言い回しを堪能できるなら、 ほんとうに安いもんです。 ハンフリー・ボガードの、喉の奥を震わせるような 発音。セクシーでんねえ。 英語学習的に言っても、言葉の多いのが良いです。 CGばっかりで、なんにも喋らない近頃の映画では、 DVD買っても、元を取れないでしょ。 お勧めします。 |
カサブランカ(特別版/ニュー・マスター版 [VHS] |
間違いなく、今まで公開されたハリウッド映画での中でBEST5の中に入る作品であろう。 映画では第二次世界大戦中のモロッコのカサブランカが舞台(もっとも撮影現場はカサブランカではなかったようだが)。 1943年製作で、古い映画ではあるが(したがってモノクロ映像)、主演女優のイルザ役のイングリッド・バーグマンの一番美しい頃の彼女の姿や、背中で男の哀愁を漂わせることのできる、主演男優のリック役のハンフリー・ボガートの渋くてかっこいい演技が魅力的でたまらない。 「君の瞳に乾杯」など、数々の名セリフとともに、劇中に出てくる『アズ・タイム・ゴーズ・バイ』の弾き語りの曲もすばらしい。 ハンフリー・ボガートのダンディズムに乾杯! |